日本人は住宅を消耗品として取り扱うために寿命が短いと指摘している。ちなみに一九四四年以前に建てられた住宅の比率はイギリスの四四・ニパーセント、フランスの三五・Tパーセント、アメリカの二六・〇パーセントに対して、わが国はわずかである。もっとも建築素材が同一ではなく、住宅の規模も違うということで単純比較は難しいにしても、かなりの差があることは事実である。都心のビルにしてもまたしかりである。一〇年前あるいは二〇年前に訪れた欧米(特にヨーロッパ)の都市を再び訪問すると、町並みや建物はほとんど変かっていない。レンガや石づくりの建物がかつて訪れ九時の記憶を懐かしく甦らせてくれる。ひるがえってわが国の都市の場合はどうであろうか。十年一昔の諺どおり、一〇年ぶりに同じ都市の駅前に降り立ってみると駅前の様相が一変していることに驚かされる。もっとも駅そのものが駅ビルに変わっていることも珍しいことではない。わが国の経済規模が小さく、経済が右上がりの成長を続けている間はこれでよかったのかもしれない。
[参考]
千葉ニュータウンの立地