カレンのビューティーBlog

時代や身分によって大人の定義は異なる

2011.04.18

国会で法改正の動きが見られるが、現行法では二〇歳で成人である。成人すれば、酒やタバコが解禁され、罪を犯したときの、「未成年だから」という救済策もなくなる。つまりは一人前に扱われるというわけだ。しかし、明治以前は、もっと早くから一人前として扱われていた。武士や貴族社会では、たいてい十代半ばで元服という儀式が行なわれ、姿形から大人に変えられた。しかし、その儀式も何歳で行なうといった決まりはなく、天皇や将軍の後継者については、即位・就任の都合上、七歳や八歳での元服という例もある。元服は、中国の儀礼にならったもので、元は「冠」、服は「衣」を意味する。大人の装束をつけて頭に冠を戟くのが、成人の証とされたのである。町人の社会となると、子どもから大人への区切りはもっとあいまいだった。十代前半で商家に丁稚奉公に出たり、職人の徒弟になったりした。こうなると、非力な子どもとはいえ労働力として一人分と計算されることになる。幼いときから農作業の手伝いが課される農家にも、一人前の労働力として認められるための通過儀礼があった。たとえば米俵を何俵担げるかとか、田んぼの草取りを一定時間にどれくらいできるかが一つの目安だ。それらをこなすと、日常で大人並みの行動が許されたという。

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